スタンディング長編みとスタンディング細編みの編み方を簡単にご紹介します。
スタンディング編みとは、糸を替えて新しい段を編みはじめるときに、鎖編みで立ち上げずに編む手法です。
写真の黄色の糸は鎖編みで立ち上げています。紫色のスタンディング編みのほうが、編み目が揃ってみえると思います。
以前、スタンディング長編みの動画サイトを紹介しました。合わせてご覧ください。以前の記事はこちらです。
スタンディング編みは、作り目からスタートすること以外は、通常の長編み・中長編み・細編みとまったく同じ編み方です。
スタンディング長編み
- かぎ針に作り目をして、糸を1回かけて、編みはじめの位置にかぎ針を入れ(写真1)、糸を引き抜きます。
- かぎ針に糸をかけて(写真2)、すでにかかっている2本の糸を引き抜きます。
- もう一度かぎ針に糸をかけて(写真3)、残りの2本の糸を引き抜きます(写真4)。
写真2のときに、作り目が回転して、作り目のとなりの糸がはずれてしまう(回転することで、なくなってしまう)ことがあります。はずれたときは、作り目の結び目の部分(写真2ではかぎ針の上側にある)が、写真3のようにかぎ針の下側にくるように回転させて、やり直してください。
下の写真は、スタンディング長編みを編んだあと、通常の長編み2目を編んだものです。
スタンディング中長編み
スタンディング中長編みは、スタンディング長編みの写真2のところで、かぎ針にかかっている3本の糸を一度に引き抜きます。
スタンディング細編み
- かぎ針に作り目をして、編みはじめの位置にかぎ針を入れます。(写真1)
- 糸を引き抜きます。(写真2)
- かぎ針に糸をかけます。(写真3)
- 糸を引き抜きます(細編み1目の完成)。(写真4)
スタンディング長編みと同様に、最初の作り目がくるくる回転してしまうことがあります。写真3のように、作り目の結び目部分が下側にあることを確認すると編みやすいと思います。
下の写真は、スタンディング細編みを編んだあと、通常の細編み2目を編んだものです。
スタンディング編みは、海外のかぎ針の動画チュートリアルでよく使われています。私も動画を見ていて、この編み方に気づきました。英語の編み方を翻訳してつくった日本語版の海星コースターやトロピカルデライト(モチーフ編み)にもスタンディング編みが出てきます。グラニースクエアなど、段ごとに色をかえて編むモチーフ編みで重宝する編み方だと思います。機会があったら試してみてくださいね。