英国で活躍するDedri Uysさんがデザインしたブランケット作品をまとめました。
2014〜2023年の間、Dedriさんは5回のCALを開催しました。
オリジナル(英語) | 日本語版 |
---|---|
Block a Week CAL 2014 | |
Sophie’s Universe CAL 2015 | ソフィーズ・ユニバース 日本語 |
Ubuntu CAL 2018 | |
Charlotte’s Universe CAL 2021 | シャーロット・ユニバース 日本語 |
Maya’s Meadow CAL 2023 | マヤ・ミドウ 日本語 |
ここでは、日本語化されたシャーロット、ソフィー、マヤのCALと関連する作品をまとめてご紹介します。最後にブランケットにつかう糸について参考情報をつけました。
CALとは? Crochet ALong(一緒にかぎ針編みをする)の略で、同じ期間に同じパターンを使って編み物をする企画です。だれでも自由に参加できます。使用するパターンは無料公開されている場合と購入して参加する場合があります。作品を編むための材料セットが販売されることもありますが、その場合でも、自分で選んだ糸で自由に編めます。指定のハッシュタグをつけてSNSに投稿すれば、同じCALに参加している人たちと交流ができます。投稿せずにひっそりと参加することもできます。
Dedriさんのモチーフには、女性の名前が付けられています。子どもを育てるように「ブランケットを育てる」といったり、ブランケットを「彼女」と読んだりすることがあります。
記事中のオンラインショップへのリンクの一部にはアフィリエイト機能が含まれます。クリックしても追加の費用が発生するものではありません。
シャーロット Charlotte
2023年現在、日本で一番編まれているDedriさんのブランケット作品は シャーロット・ユニバース だと思います。
海外ではソフィーズ・ユニバースが一番です。
シャーロット・ユニバースが誕生するまでにシャーロットと名前がつく作品がいくつかあります。以下、年代順にご紹介します。
シャーロット・スクエアモチーフ
はじまりは、2016年3月に発表されたスクエアモチーフ。ぷっくりとした12枚の花びらと裏引き上げ編みによるフレームが印象的なデザインです。
シャーロット・ドリーム
Dedriさんのお友だちのJennyさんがモチーフつなぎのブランケットを作りました。2016年10月、シャーロット・ドリームという名前で発表。
このブランケットも人気で韓国ドラマにも登場したそうです。
これ以降、Jennyさんのモチーフつなぎのブランケットにはモチーフ名のあとに〈ドリーム〉が付けられるようになり、ソフィーズ・ドリーム、スー・ドリームと続きます。
シャーロット・サンシャイン・ベビー
ラベリーのプロジェクトとしてMisty Babcockさんが投稿したブランケットも人気となり、2020年2月にDedriさんのサイトで公開されました。
ユニバースを編めるか不安なときは
フラワーロール1玉で編むこちらがオススメ
グラデーション糸で編むシャーロット・サンシャイン・ベビー
シャーロット・ユニバース
スクエアモチーフから5年、Dedriさんはゆっくりゆっくりユニバースに育て、2021年夏にCALとして発表。これまでの写真・動画チュートリアルに加えて、編み図も付きました。日本語版はオリジナルと(ほぼ)同時公開。
海外では編み図のないレシピが多いです。文字だけの説明で編みます。編み図が読めない方もいらっしゃいます。一方で、日本のように編み図をつかう国もあります。より多くの人が編めるようにシャーロット・ユニバースCALでは編み図を採用してくださいました。
ソフィー Sophie
シャーロットとソフィーは姉妹という設定です。
ソフィーのマンダラ
2014年7月、円形のソフィーのマンダラが公開されました。
中心部分のお花は、同年に開催されたBlock a Week CAL(毎週モチーフを1枚編むCAL)で採用されたスクエアモチーフの一部でした。
ソフィーズ・ガーデン
ソフィーのマンダラは、8月にはスクエアモチーフ、ソフィーズ・ガーデンになります。
マンダラ(円形)からガーデン(スクエア)にする部分は、一周が240目の円形モチーフに応用可能です。
ソフィーズ・ユニバース
ガーデンは成長し、2015年1月にソフィーズ・ユニバースとして発表されました。かぎ針編みのブランケットとしてはラベリーで3番目に多い数の作品が投稿されています。
日本語版は編み図付きで2022年に公開されました。
ソフィーズ・ユニバースの本
ソフィーズ・ユニバースの編み方は、2016年に1冊の本になりました。日本のAmazonでも購入可能です。
品切れ状態のときもあるので、購入希望の方は下の記事を参考にしてください。
ソフィーズ・ドリーム
ソフィーズ・ガーデンを12枚つなげたブランケット。シャーロット・ドリームと同様にDedriさんとJennyさんのコラボ作品で、2018年12月に発表されました。
Scheepjesのグラデーション糸Whirlをつかっています。
Whirlは日本ならユザワヤさんのワンダーコットンやフラワーロールのような糸です。日本では町田のけいとやさん(Scheepjesの取扱店)で購入できます。
マヤ Maya
2023年夏に行われたマヤ・ミドウCAL。モチーフつなぎのブランケットです。
ブランケットにつかう糸
デザインをされたDedri Uysさんは、オランダの糸メーカーScheepjesと提携していますので、公式の材料セットはScheepjesの糸です。日本では、町田のけいとやさん(Scheepjes取扱店)が、不定期でブランケット用にScheepjesの糸のセットを販売しています。
けいとやさんの材料セット販売は、Dedri Uysさんの許可のもと行われています。
マヤ・ミドウ材料セット
ホイール・ソフィー材料セット
不定期販売なので興味のある方は
けいとやさんの
「ニュースレターを登録」しましょう
【2024年3月より、病気療養のためけいとやさんは一時休業中です】
もちろん、Scheepjes以外の糸で編むこともできます。海外の方々も、手持ちの糸で編んだり、別のメーカーの糸で編んだりしています。
大物のブランケットを編むときは、使う糸の量も多くなります。シャーロット・ユニバースやマヤ・ミドウを編んだ方から提供していただいた情報をまとめていますので、参考にしてください。
日本生まれのシャーロットたちと日本の糸情報
日本生まれのマヤたちと日本の糸情報
同じ糸で編む場合、ソフィーズ・ユニバースはシャーロットより少なめ、マヤ・ミドウは多めになります。
おわりに
3つのCALをササッとまとめるつもりが、長文になってしまいました。ひとつひとつ独立したデザインのブランケットですが、実はどこかでつながっています。Dedriさんが作り出す広い世界を少しでも感じていただけたら幸いです。最後までお付き合いありがとうございました。
SNSに投稿された作品に出会うと、多くの方がDedriさんのデザインであることを書いてくださっていることがわかり、二重にありがたく思っています。完璧なことはできませんが、これからも〈ないよりはマシ〉な情報を提供していきます。
デザインをしたデドリ・アイスさんのインタビュー記事の日本語版が公開されました。どんな方がデザインしているのか興味がある方はご覧ください。これから編み物をはじめようとしている人へのアドバイスもあります。