最近の海外の編み方では、Invisible Join(インビジブル・ジョイン、目立たないつなぎ方)という手法をよく見ます。その手順を簡単に紹介します。
輪に編んでいくとき、段の終わりでは、編みはじめに引き抜くことが多いと思います。つなぎ目がどこにあるかは、ちょっと見ればわかりますね。
そのつなぎ目を目立たなく処理しようという手法がInvisible Joinです。
以下の写真をみてください。お花モチーフなどの中心に使われることの多い円形(わに長編み12目)を例に説明します。
- わ に立ち上がりの鎖2目と長編み11目を編む。
- 糸を切り、引き抜いて、とじ針に通す。最初の長編みの頭に針を通す(立ち上がりの鎖部分ではないことに注意)。
- 最後の長編みの頭に針を戻す。
- 糸をゆっくりと引き、周囲の目と同じ大きさになるように調整する。
- 調整したら裏側に糸を通してしまつする。
- 完成(周囲の鎖の部分がきれいにつながっています)。

mooglyのサイト(英語)に動画があります。英語はちょっとという方も、動画はわかりやすいので、確認してみてください。
https://www.mooglyblog.com/crochet-video-tutorial-seamless-finishing-when-working-in-the-round/
【2025/2/4追記】この記事を投稿したときは気づいていなかったのですが、日本でも以前から〈チェーンつなぎ〉というつなぎ方があります。〈チェーンつなぎ〉は最初の目の頭につなぐと説明されていることが多いようです。おそらく、最終段でのつなぎ方に限定したつなぎ方と思われます。
ここで紹介する、invisible joinは2番目の目につなぎます。1番目の目の頭にチェーン(鎖編み)が作られるので、その段に編んだ目の数と頭の部分の鎖編みの数が同じになります。最終段の糸始末ではなく、次の段にも編み続けるときは、目数が合っていることは大事なポイントになります。つなぎ方の手順は〈チェーンつなぎ〉と同じですが、位置の違いと途中の段でのつなぎ方にも使用されることから、このまま「目立たないつなぎ方」としての紹介を残しておきます。