レース針の選び方

「かぎ針の選び方」に続いて、レース編み用のかぎ針(以下、「レース針」)もいくつか試してみました。

結論から書くと、レース針についても「どのくらいの頻度で使うか、どのくらいの費用をかけてもいいか、そのバランスで購入しましょう。」(「メリットとデメリット表」参照

グリップ付きを選ぶとき、「エティモ、アミュレ、ペン-E、それぞれに良い点があります。使い手との相性もあるので、最後はご自身で試して決めるのがよいと思います。」(「メーカーのかぎ針(グリップあり)」参照

個人的には、レース針にかぎると、ペン-Eが他のものより使いやすいと感じました(私は〈ペン持ち〉です)。

オンラインで購入可能な商品は、ネットショップへのリンクを付けています(一部のリンクにはアフィリエイト機能が含まれます)。セット内容などは変更になることもあります。購入の際はリンク先の情報を確認してから手続きをしてください。

目次

かぎ針については「かぎ針の選び方」にまとめています。

レース針の種類

かぎ針と同じように、レース針も百円ショップで入手できるもの、メーカーが販売しているもの(シンプルなレース針とグリップがついた疲れにくいレース針)があります。メリットとデメリットをまとめました。

メリットデメリット
百円ショップのレース針安い
近くのショップで入手可
メーカー品と比べると、糸のかかりが悪いなど、編みにくさを感じることがある。
メーカー品
グリップなし
使いやすい
比較的安い
コンパクトに収納できる
グリップ付きと比べると疲れやすい。
家具の隙間などに吸い込まれて見失うことがある。
メーカー品
グリップあり
使いやすい
疲れにくい
価格が高め
使いやすさは個人の感想です。人によって感じ方はちがいます。

百円ショップのレース針

グリップ付きで本体価格100円。サイズは6号と8号をよくみかけます。

レース編みをする人は、おそらく、かぎ針編み経験者(レース糸よりも太い糸で編んだことがある方)だと思います。百円ショップのかぎ針と相性がよいと感じたときは、レース針を試してみてもよいと思います。

私は百円ショップのレース針は使ったことがありません(DAISOさんのかぎ針は持っています)。

百円ショップのかぎ針と相性がよかったときは、レース針も使えるかもしれません。

メーカーのレース針

メーカーのものは、グリップ付きは1本700円以上、グリップなしで400円ほどします。

地元の手芸店で購入できます。近くに手芸店がないときはオンラインショップを利用してください。

グリップなしのかぎ針

グリップなしはコンパクトで持ち運びに便利です。あとからグリップ付きのレース針を購入しても、モバイル編み用など利用機会はあります。コンパクトゆえに、隙間に入り込むのでなくさないように気をつけてください。

出費を抑えたいとき、コンパクトに収納したいときは〈グリップなし〉がよいと思います。

かぎ針の選び方で紹介した〈両かぎ〉タイプのレース針はないようです。

クロバー レース針(Amazon) No. 0 No. 2 No. 4 No. 6 No. 8 No. 10 No. 12
クロバー レース針(楽天市場) No. 0 No. 2 No. 4 No. 6 No. 8 No. 10 No. 12

グリップ付きのレース針

ずっと編むと思う+疲れにくいものがほしいときは、グリップ付きレース針がお勧めです。

グリップ付きとして、クロバーさんとチューリップさんのかぎ針を紹介します。

どちらも日本メーカーで海外でも人気です。

レース針はかぎ針よりも軸が細いです。その分、グリップ付きレース針は、同じシリーズのかぎ針より軸が細くなります(ペン-Eは厚みが薄くなります)。

エティモ、アミュレ、ペン-E、それぞれに良い点があります。使い手との相性もあるので、最後はご自身で試して決めるのがよいと思います。

ペン持ちの私にはペン-Eの形状は手によくなじみました。

【1ヶ月ほど試用してみての感想】ペン-Eが使いやすいと感じています。かぎ針ではアミュレやエティモとの差は大きくないと思ったのですが、レース編みでは、糸を引くときに力が入るせいか、ペン-Eの使いやすさが際立ちました。

ペン-Eは持つ部分の厚みが小さいので(平べったい)、円柱形に近い軸よりも針をしっかり持てると感じます。ここが疲れにくさに影響しているように思いました。

  • かぎ針の持ち方には、ナイフ持ち(棒針の持ち方)とペン持ち(鉛筆を持つときの持ち方)があります。ペン-Eはナイフ持ちの方には使いにくいというレビューがあります。
  • オンラインショップのレビュー数を比較すると、ペン-Eのものが多いです(2023年12月現在)。
  • エティモ(水色)とエティモロゼ(ピンク)は、同じサイズのレース針でも柄の部分の太さが違います。水色の方が細いです。

クロバーのレース針

〈アミュレ〉〈ペン-E〉の2シリーズがあります。保管時に針先を露出させないための金属製のキャップが付いています。

アミュレはサイズごとにグリップの色が異なります。グリップは手になじむソフトな素材(エラストマー素材)です。

ペンEは、疲れにくさをさらに追求した形状(グリップはラクダ色)。手で持つ部分の素材は、少し硬い感じのプラスチック(ABS樹脂)で、指が当たるところに柔らかい素材が使われています。アミュレより軽く、グリップなしのかぎ針より重いです。

クロバーさんの商品紹介ページ(アミュレ)
クロバーさんの商品紹介ページ(ペン-E)

〈アミュレ〉シリーズ
クロバー アミュレ(Amazon) No. 0 No. 2 No. 4 No. 6 No. 8 No. 10 No. 12 
クロバー アミュレ(楽天市場) No. 0 No. 2 No. 4 No. 6 No. 8 No. 10 No. 12 
〈ペン-E〉シリーズ
クロバー ペンE(Amazon) No. 0 No. 2 No. 4 No. 6 No. 8 No. 10 No. 12 No. 14 
クロバー ペンE(楽天市場) No. 0 No. 2 No. 4 No. 6 No. 8 No. 10 No. 12 No. 14 


チューリップのレース針

グリップ付きの〈エティモ〉シリーズ、レース針は水色のエティモとピンクのエティモロゼの2種類があります。針先のカバーはプラスチック製です。2つのシリーズは、色だけでなく、柄の部分の太さにも違いがあります。水色のエティモはピンクのエティモロゼよりも細身です。

エティモレッドはかぎ針1/0号が一番細いタイプになります。

編み手との相性になりますが、ロゼはレース針としては柄が太いように感じました。水色のエティモは細く軽いです。

チューリップさんの商品紹介

〈エティモ ロゼ〉シリーズ(楽天市場 ユザワヤ)
〈エティモ〉シリーズ(楽天市場 ユザワヤ)

ピンクの〈エティモロゼ〉シリーズ
エティモロゼ(Amazon) No. 0 No. 2 No. 4 No. 6 No. 8 No. 10 No. 12 No. 14 No. 15 No. 16 
エティモロゼ(楽天市場) No. 0 No. 2 No. 4 No. 6 No. 8 No. 10 No. 12 No. 14 No. 15 No. 16 
水色の〈エティモ〉シリーズ
エティモ(Amazon) No. 0 No. 2 No. 4 No. 6 No. 8 No. 10 No. 12 No. 14 
エティモ(楽天市場) No. 0 No. 2 No. 4 No. 6 No. 8 No. 10 No. 12 No. 14 

レース針のセット買い

レース針もセットがお得です。

アミュレとペン-Eのセット

アミュレのセットには別売りのケースがあると便利です。

【アミュレのセット内容】0・2・4・6・8号( 合計5本)

アミュレ レース針 セット 43-323(Amazon)
アミュレ レース針 セット 43-323(楽天市場)

ジッパー付きかぎ針ケース 55-943(Amazon)
ジッパー付きかぎ針ケース 55-943(楽天市場)



【ペン-Eのセット内容】0・2・4・6・8・10・12号( 合計7本)

ペン-E レース針セット 43-605 (Amazon)
ペン-E レース針セット 43-605(楽天市場)


エティモのセット

エティモのセットはケース付きです。

セットによって、含まれるかぎ針のサイズや本数、ケースの形、ハサミの有無などが異なりますので注意してください。ロゼのセットはかぎ針5本とレース針5本の合計10本です。クラシック(グリップなし)のセットもかぎ針とレース針が入っています。

【エティモロゼのセット内容】かぎ針2/0、3/0、4/0、5/0、6/0号、レース針0・2・4・6・8号( 合計10本)とじ針2本、ハサミ、ケース

エティモロゼのかぎ針・レース針セット(Amazon)
エティモロゼのかぎ針・レース針セット(楽天市場)


【エティモのセット内容】レース針0・2・4・6・8・10・12・14号( 合計8本)とじ針2本、ものさし1、ケース,ハサミ(シルバーまたはゴールド)

エティモ レース針セット ロイヤルシルバー(Amzaon)
エティモ レース針セット ロイヤルシルバー(楽天市場)

エティモ レース針セット プレミアムゴールド(Amazon)
エティモ レース針セット プレミアムゴールド(楽天市場)



おわりに

かぎ針とレース針の比較をして、今更ながら、グリップ付きの進化に驚きました。長い間、お下がりのクラシックなものを使ってきて不自由さは感じませんでしたが、特に、レース針については、今後はグリップ付きを使う機会が多くなりそうです。

SNSでみなさんが使っているものも気になりました。かぎ針は、エティモ、アミュレ、ペン-Eが同じくらいの頻度で登場するように思います。他方、レース針はペン-Eを使う方が多い印象を受けました。

細いレース糸の扱いでは手首や指先に力が入ります。手の疲れを軽減する点で、ペン-Eは一歩先を走っているのかもしれません。エティモの水色のレース針も軽くて編みやすいかったので、ナイフ持ちの方は試してみるとよいと思います。

ケースとの統一感があるエティモのセットはとっても可愛いです! かぎ針編みをするパートナーさんへのプレゼントにしたらきっと喜ばれるでしょう(プレゼントするときは、お相手が〈クロバー推し〉でないことを確認しておいてくださいね)。

編む時間が長めの方は、手に負担がかからない工夫をして編み物を楽しんでください。このページの内容が少しでもお役に立ちますように。

かぎ針については「かぎ針の選び方」にまとめています。


比較のために使用したかぎ針は個人で購入しています。

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